# 豊臣氏
山川賢信妹
生没年: 未詳
姓:富塚氏?、山川氏?
名・称・戒名: 未詳
父・母: 不詳
兄:富塚信綱、山川帯刀賢信(はじめ富塚小平二、大坂落城のち休庵)
甥:孫平次(帯刀子)
史料に見え隠れする謎の女性
享保十一年四月に書かれた、「大坂御陣山口休庵咄」という史料に書かれている女性です。
彼女に関する詳しいことはほとんど書かれておらず、ただ「山川帯刀(史料では「山口」帯刀)の妹は秀頼の妾であった」と書かれているだけです。
山川帯刀についてはもとの姓を富塚氏、名は小平二といい、伊達家の家臣であったが、
関ヶ原後に豊臣家の家臣となって大坂の陣を迎えたということです。
兄はその後大坂を脱出し、松浦氏に仕官したといいますが、妹については生き延びたのか、亡くなったのか記載がありません。
そもそも記録が享保年間に書かれたもので、全て正しいとは言い切れないところもあるので扱いに困るところです。
参考資料
「大坂御陣山口休庵咄」
旧参謀本部編『日本の戦史 大坂の陣』(徳間書店、1994年)
兄帯刀についてはこちらのサイトさんを参考にさせていただきました。
>>> 大坂の陣絵巻さま
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